食農小話〜小話で食と農がもっと楽しくなる〜

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普及指導員の仕事⑦農作物生育状況調査

はじめまして。

 

普及指導員は、

 

月に2度「〇月1日及び〇月15日」を目安に

 

農作物生育状況調査

 

通称「作況調査」を行います。

 

これは、作物の生育状況(良否・遅速)

 

及び農作業の進度率などを

 

担当地域全域を見て調査するものです。

 

水稲を例に説明すると

 

生育状況では、4月中旬〜5月中旬に育苗されている

 

苗の状態です。

 

不良な苗にしてしまうと

 

その後の生育に大きな影響がでます。

 

5月下旬から9月中旬までは

 

田んぼで生育するイネの状況を調査し

 

平年値(過去7年のうち豊作年及び凶作年を除いた5か年の平均値)

 

との差を見て、本年度の生育の良否や遅速を判断します。

 

この作況値がひどく悪いときは

 

NHKのニュースで取り上げられたりします。

 

定期的な調査を過去から積み上げてきたことで

 

おおよその目安がたてられるわけです。

 

最終的には収穫量で豊作や凶作となるわけですが

 

生育ステージの遅速や生育の良否が事前にわかることで

 

市場等の流通や小売りの販売まで

 

早めの対応を打つことに役立ちます。

 

我々、普及指導員は作物の生育を見て

 

数値としてデータを残し、温度や風速、降雨などの

 

気象条件と照らし合わせて対応策を練り

 

FAXやSNSを用いて周知したり

 

次年度の課題としてまとめたりしています。

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